ファクタリングを利用して資金調達をする事業者は、近年増加傾向にあります。そこで気になるのが「ファクタリング」と「個人事業主(自営業者)」の関係です。
個人事業主でもファクタリングを利用できるか否かという点から、個人事業主の利用例、利用時の注意点など知って役立つ情報をまとめてご紹介していきます。
ファクタリングの利用対象者は?
ファクタリングで資金調達をするにあたっては、ファクタリング業者を利用する必要があります。現在国内には非常に多くのファクタリング業者があり、クレジットカードやカードローンが会社によって申し込み条件が異なるように、ファクタリングも利用する業者によって利用対象者が異なることがあります。
「個人事業主だからファクタリングを利用できない」ということはありません。個人事業主を可としているファクタリング業者を選べばよいのです。個人事業主であってもきちんとした売掛債権を保有しており、ファクタリング会社の審査を通過することができれば、ファクタリングを利用して現金を調達することが可能です。
ここでポイントとなってくるのが『きちんとした売掛債権』です。
請求書、発注書、納品書、など売掛債権の詳細な内容が明確にわかる書類を用意することができるか否かが重要になってきます。ファクタリング業者が必要とする書類をきちんと用意することで、個人事業主であっても申し込みへのスタートラインに立つことができるのです。
個人事業主の定義とは
自分が個人事業主にあたるかどうか不安という方も多いのではないでしょうか?そこで、社会的に『個人事業主』とはどのような定義でもってそう呼ぶのかを考えてみましょう。
個人事業主…法人(企業など)ではなく、個人で事業を営んでいる人。税務署に開業届けを出し、個人事業主としての申請をする必要がある |
一般的には、上記のような方を“個人事業主”と呼びます。
サラリーマンのように、企業と雇用契約を結んで働くのではなく、自分で仕事を見つけてお金を稼ぐ人を指しています。また、一般的には事業規模が大きくなってくると法人形態(株式会社など)を取ることが大きいため、小規模事業者であることが多いのが個人事業主の特徴と言っても良いでしょう。
個人事業主と似たような意味で使われることの多い単語についても、定義をまとめてみました。
起業家…自身で新しい事業を始めた人 事業の仕方によっては法人にもなり得る 自営業…自分で事業を営む人の総称 事業の仕方によっては法人にもなり得る フリーランス…個人事業主の一種 仕事ごとに契約を結び業務を行う働き方を指す |
起業家や自営業は、場合によって法人化しているものも含むことができるため、個人事業主とイコールでは繋がりません。一方で近年増加傾向にあるフリーランスは、働き方の名称であり、個人事業主の一種です。
つまりまとめると、個人事業主は『開業届けを出して個人で事業を行っており、法人を設立していない人』のことを指してます。また、比較的事業規模が小さく、売掛金の額や、必要な資金調達額が少額となる事業者となります。
ファクタリングの利用例
個人事業主が、ファクタリングを実際に利用した例をいくつかご紹介します。
《例1》 思っていた以上に仕事の依頼が来たため、材料の調達費用が必要になった。すでに納品済みの所からの入金を待っていては、新たな顧客への納期に間に合わないため資金繰りに悩んでいた。ファクタリングを利用して、売掛債権を現金化することで材料を大量購入することができた。 |
《例2》 海外の衣類をまとめて購入して国内の業者へ販売しているが、まとめ買いをしているのでまとまった資金が必要。新しく、別ジャンルの商品も仕入れるためにファクタリングを利用。一気に幅広いジャンルの商品を導入することができ、事業拡大に成功。 |
《例3》 開業して間もないため設備投資などでお金が必要だったが、銀行などで融資を受けることができなかった。融資は受けられなかったが、売掛債権を買い取ってもらうことで資金が早めに手に入って備品を買いそろえることができました。 |
このように多くの個人事業主が、資金繰りを改善する・事業投資のための資金に充てるなどファクタリングで得た資金を上手に活用しているのです。
個人事業主のファクタリング利用方法
まずは、個人事業主にも対応しているファクタリング会社を探しましょう。
ファクタリング会社と一言でいっても、法人向けの大口を専門としているところもあれば、中小企業や個人事業主をターゲットとした小口専門のファクタリング業者もあります。
ファクタリング業者のホームページの『利用対象者』に個人事業主が含まれているかどうかをチェックする必要があるのです。
利用するファクタリング業者の目星がついたら、インターネットや電話などで相談を行います。
個人事業主がファクタリングを利用する場合の多くは、売掛債権が法人と比較して少額です。
そのため、申し込みをしても審査落ちとなってしまうことも少なくありません。
そのためすぐに申し込みをするのではなく、まずは問い合わせ・相談という形で「個人事業主であること・売却したい債権のおおよその金額・債権はどのようなものなのか」をファクタリング業者に伝えてみることが推奨されます。
問題がなければ、必要書類を提出して正式な審査を受けてみましょう。
利用時の注意点
中小企業や個人事業主をメイン顧客とした、小口専門のファクタリング業者が増えてきているとはいえ、個人事業主がファクタリングの審査を通過するのは決して容易なことではありません。
法人と比較すると、審査は厳しいものとなることが予想されます。
個人事業主の利用を可能としているファクタリング会社に申しこんでいるものの、ことごとく審査落ちになってしまったというケースも少なくありません。
ファクタリング審査に落ちる理由
個人事業主がファクタリングの審査に落ちやすい理由としては、『売却予定の売掛債権が“優良債権”であることが判定しにくいケースが多い』という点が挙げられます。
優良債権の反対語として、“不良債権”という言葉があります。
ファクタリング会社としても、回収できる見込みの少ないリスクの多い契約は結びたくありません。
回収できる蓋然性の高い優良債権のほうが審査を通過できるのです。
債権の優良性を計るポイントとしては以下のような事項が挙げられます。
- 売掛先企業の社会的信頼性
- 自社と取引先の関係が長く、継続的に売掛債権が発生していること
- 請求書や契約書といった証明書の信頼性(捺印や割印など)
これらのポイントをクリアして、自己が保有する債権の優良性をアピールできれば、審査を有利に進めることができるものと考えられます。
個人事業主の場合、法人に比べて取引先の規模も小さいことが多く、個人客や小規模の法人が顧客となっているケースが多くなります。
こういった個人客や小規模法人に対する情報は取得が難しく、ファクタリング会社としても信用力の判定が簡単ではありません。
そのため、審査が難しく、売掛金の買い取りを拒否することがあります。
相手が上場会社などの大手法人であれば、有価証券報告書や、ホームページ上で公開されている情報などからも審査が容易に行えますが、小規模な事業者は公開されている情報も少ないのです。
一方、個人事業主であっても、取引先に大手法人などが含まれていたり、小規模の相手であっても、取引履歴が長く、回収に遅れが発生したことが無い取引先の売掛債権であればファクタリング会社の審査に通る可能性は高くなります。
資金調達方法の選び方は慎重に!
個人事業主が資金を調達する方法としては、ファクタリング以外にも「金融機関からの融資」「国や地方自治体からの融資」「公共団体などからの助成金」「担保をつけたローン」など、色々です。
それぞれの方法に、メリット・デメリットがありますので、事業の状態や財務状況などから総合的に判断して最適な方法を選択していく必要があるでしょう。
手数料の値段にばかり気を取られて、肝心の資金調達ができない・急いでまとまった資金を調達したいがために、危ない業者に手を出してしまったなど、資金調達に関するトラブルは少なくありません。
自分が利用することのできる資金調達方法についての正しい知識をしっかりと身に付けて、状況に応じた正しい判断をできるように心がけましょう。
個人事業主に適するファクタリング会社
個人事業主が利用するのに最適な小口取り扱い可能なファクタリング会社を集めました。
以下のファクタリング会社を参考にご自身にあったファクタリング会社を探してみましょう。
なお、ファクタリング会社への相談では2~3社程度のファクタリング会社に同時並行で相談するのがおすすめです。
ウィット
最小30万円~500万円までの小口ファクタリング専門で個人事業主の利用に最低なファクタリング会社
非対面型・メール診断&申込で最短2時間で資金調達可能
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非対面契約に特化したファクタリングでお馴染みの【株式会社ウィット】 |
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<ウィットの特徴>
2社間ファクタリング取扱い | 有 |
ファクタリング手数料 | 5.0%~ |
個人事業主利用可否 | 可能 |
即日現金化 | 可能 |
郵送ファクタリング
営利追及を目的としない一般社団法人
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<日本中小企業金融サポートの特徴>
2社間ファクタリング取扱い | 有 |
ファクタリング手数料 | 詳細は非公表 (10秒簡易診断で確認可能) |
個人事業主利用可否 | 可能 |
即日現金化 | 可能 |
ビートレーディング
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<ビートレーディングの特徴>
2社間ファクタリング取扱い | 有 |
ファクタリング手数料 | 2.0%~ |
個人事業主利用可否 | 可能 |
即日現金化 | 可能 |
まとめ
個人事業主も、ファクタリングを使って資金調達を行うことができます。
売掛債権が少額であることなどから個人事業主がファクタリングを利用することは難しいと思われがちですが、近年では中小企業や個人事業主にも積極的にサービスを展開する小口専門のファクタリング業者というのも増えてきています。
大切なのは小口でも買取を積極的に行ってくれるファクタリング会社を見つけることです。
ファクタリング業者選びが出来れば、個人事業主でも資金調達できる可能性は高くなります。
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