ファクタリング取引を断られるケース / 審査落ちの理由

ファクタリング会社に相談・申込しても審査に落ちてしまうなど、取引を断られることがあります。

資金調達を急ぐにもかかわらず、ファクタリング会社から断られてしまう事態を避けるために、ファクタリング会社が拒否する理由を知っておきましょう。

売掛金（売上債権）が無い

ファクタリングとは売掛金（売上債権）を売却することによる資金調達方法です。

そのため、そもそも売掛金を保有していなければファクタリングは利用できません。

また、売掛金を保有していても、調達が必要な金額以上の売掛金を保有していなければ、必要額を調達することはできません。

ファクタリングの審査を通過するためには、ファクタリング会社に対して売掛金の存在を証明する必要があります。

そのために必要なものは、売掛先に対する請求書と、過去に売掛先から入金が行われていたことの実績を証明できる資料です。

ファクタリング会社に提示する入金実績としては、通帳に記載される履歴などがあげられます。

請求書が無い場合や、通帳で過去の入金実績が確認できない場合、ファクタリング会社としても売掛金の存在を確認できなかったり、実際に支払われるかどうかの確認ができないため、ファクタリング取引を断られてしまうことがあります。

実際に売掛金の存在が確認できても、1年以内の入金履歴にて、入金の遅延があったり、もしくは支払いを拒絶されているような売掛金は審査に落ちてしまうことがあります。

ファクタリングの審査で重要なのは売掛金を支払う取引先の支払い能力です。

入金の遅延や、支払拒絶は、売掛先の支払い能力に対する評価を下げてしまいます。こういった売掛金が対象だと取引を断られてしまう可能性があるので注意しましょう。

過去の入金実績に問題がない場合でも、個人向けの売掛金だとファクタリング会社から購入を拒否されることがあります。

一般的に、個人は法人に比べて信用力が低いと判断されます。

そのため、ファクタリング会社としては個人が支払人となる売掛金の購入を拒否することがあるのです。

ファクタリングに利用しやすい売掛金とは、大手企業や上場会社、公的な機関に対する売掛金となります。

ファクタリングは売買の対象となる売掛金の金額範囲内で現金化が可能です。

ファクタリング利用者のなかには、資金調達できる金額を増やすために、売掛金の水増し請求を行うことがあります。

こういった水増し請求はファクタリング会社の審査でばれてしまう可能性が高いものです。

そして、水増し請求を行った希望者は「信用できない会社」と判断されてしまいますので、ファクタリングの利用自体を拒否されてしまいます。

ファクタリング会社は利用者から騙されることに注意しています。

利用者のなかには、ファクタリング会社を騙し、不当に資金を調達することで、ファクタリング会社に損失を与えようとする方もいるのです。

そのため、ファクタリング会社としては、利用希望者から提出される資料に嘘が見つかった場合などは、悪質な利用希望者と見なすことになってしまいます。

ファクタリング会社を騙そうとする利用希望者に対しては少額だけの取引を行ったり、そもそも取引自体を断ることもあります。

以上、ファクタリグ会社から取引を断られることの多い、審査落ちの原因を6つご紹介しました。

ファクタリングの利用を検討されている場合、以上に該当しないように注意しておく必要があります。

ファクタリングにも審査がありますので、誰でも必ず利用できるというわけではありません。

しかし、ファクタリングは銀行融資などに比べて審査基準が厳しくなく、利用しやすくなっているのも事実です。

そのため、しっかりと準備してファクタリング会社に相談、申込すれば高い確率で利用できるようになります。

こちらでご紹介したファクタリングの審査基準を参考として、是非、ファクタリングを有効に活用してください。