ファクタリングとは?
ファクタリングとは、主に中小企業や個人事業主が、事業用の資金を調達するための方法です。
一般的に事業用資金の調達方法として有名なのは銀行やノンバンクからの借入ですが、ファクタリングは借入ではありません。
ファクタリングは商取引で発生した売掛金をファクタリング会社に売却することによる資金調達方法になります。
売掛金を売却することで、本来の売掛金の回収期日前に現金化することができます。
ファクタリング利用者は売掛金を期日前に現金化できる代わりに、ファクタリング会社に手数料を支払いいます。
手数料は売掛金の売却代金から差し引かれて、手数料控除後の金額が利用者に支払われることになります。
ファクタリングの意味は?
ファクタリングは英語では「factoring」と書きます。「factoring」は「factor」から派生した単語であり、「factor」を辞書で調べると、以下のような意味が見つかります。
Factorの意味は? |
因数分解、要因、要素、代理人 |
ビジネスの場などで「factor」という言葉が使用されることがあります。この時、「要因」・「要素」などの意味であることが多く、「リスクファクター」という言葉を聞かれたことのある方もいるでしょう。
Factoringはこのfactorから派生して、現在の使用に転じたものと考えられます。
ファクタリングの仕組み
ファクタリングの仕組みを図にすると以下のようになります。
ファクタリングでは、ファクタリングの利用を希望する方が通常の商取引で発生した売掛金をファクタリング会社に売却する取引になり、その代わりとして譲渡代金をファクタリング会社から受け取ります。
ファクタリング会社に「ファクタリング手数料」と「諸費用」を支払います。
しかし、実際には譲渡代金から差し引かれて、残りの金額がファクタリング利用者の口座に振り込まれることになります。
なお、ファクタリング手数料とは、銀行融資の場合の「利息」に相当するものと考えれば良いでしょう。
ファクタリング会社は売掛金の回収期日までの資金を立て替えることになりますし、取引先から実際に支払われるかというリスクも負います(回収リスク・デフォルトリスク)。そういったリスクや、期間に対する資金調達コスト分をファクタリング手数料として請求することになります。
また、「諸費用」はファクタリング利用に伴う実費精算の費用が含まれます。例えば、契約に伴う印紙代や、ファクタリング会社の出張対応時の交通費、債権譲渡登記費用(登記必要時)などが含まれます。
政府もファクタリングを推奨!!
「ファクタリングなんて聞いたことがなくて不安」、「利用して大丈夫?」と思われる方もいるかもしれません。こんな方に知って欲しいことがあります。
それは、ファクタリングは日本政府も推奨する資金調達方法であるということです。
日本の中小企業や、個人事業主は欧米などに比べて、資金調達を過度に銀行に依存し過ぎているといわれています。
しかし、過度な銀行融資への依存は、いざという時の資金繰り悪化懸念につながります。こういった環境下、経済産業省では、中小企業や個人事業主は、売掛金を使った資金調達(ファクタリング)を拡大していくべきだと考えています(「中小企業における資金調達の課題」で提言)。
さらに、ファクタリングに対する日本での知名度は低い状況ですが、実はファクタリング自体は海外で発展した資金調達方法です。
そのため、欧米では既にファクタリングが活発に利用されており、今後、日本でもファクタリング取引は拡大していくことが期待されているのです。
ファクタリングと銀行融資の違いは?
中小企業経営者や個人事業主が資金調達する場合、最初に思い浮かべるのは銀行からの融資ではないでしょうか。
銀行融資は最も相談しやすく、認知度も高いため、資金調達と言えば銀行融資と考えがちです。
また、銀行にはお金を貸す(融資)だけでなく、手形割引と呼ばれるものもあり、ファクタリングと良く似たサービスを行っています。
ファクタリングによる資金調達と銀行融資の違いはどこにあるのでしょうか?
ファクタリングは借入ではない!
基本的な違いの1つ目は、ファクタリングが借入では無いということです。
ファクタリングは利用しても借金になりません。
決算書の有利子負債などにも計上されないため、ファクタリングを利用しても財務内容は悪化しにくいという特徴があります。
通常の銀行融資の場合、利用が増えれば増えるほど財務内容は悪化していきます。
そのため、借入が増えるにつれて追加の融資を受けることが難しくなっていきます。
一方、ファクタリングは借入ではありませんので決算書上の有利子負債にも影響を与えません。
そのため、財務内容は悪化せず、銀行の融資審査に悪影響を与える可能性も低くなります。
審査スピードが早い
一般的な銀行融資の場合、銀行への相談から申込、審査、契約には時間がかかります。
融資取引の無かった銀行へ相談するなら、実際に融資を受けられるまでに1~2ヶ月程度の時間がかかることもあります。
一方、ファクタリングの審査スピードは非常に速いという特徴があります。
最短なら即日、通常でも相談・申込から実際にお金を振込してもらうまでの期間は3~4営業日程度になります。
赤字・債務超過でも利用可能
ファクタリングと銀行融資の審査基準は大きく異なります。
銀行融資の場合、貸したお金を返済するのは借入人(=資金調達者)であり、借入人に返済能力があることが求められます。
一方、ファクタリングでは、ファクタリング会社がお金を回収するために支払ってくれるのは売掛先(=資金調達者の取引先)となります。
そのため、ファクタリングの審査では、ファクタリング利用者の返済能力・信用力よりも、むしろ、売掛金を支払う取引先の信用力が重視されます。
そして、取引先の信用力が認められれば、ファクタリング利用者が赤字や債務超過の状況であっても審査に通って、利用できる可能性は高くなります。
さらに、税金滞納中や、リスケ中といった状況であっても審査に通る可能性があるのがファクタリングの特徴となります。
償還請求権は無い
銀行や貸金業者などで取り扱っている融資の1つに「手形割引」があります。手形割引は受取手形と売掛金の違いはありますが、ファクタリングと良く似た資金調達方法です。
しかし、手形割引とファクタリングの大きな違いに「償還請求権の有無」があります。
手形割引で受取手形を売却した後、手形の振出人が倒産するなどして不渡りになった場合、手形割引の利用者は銀行から不渡り手形を買戻しする義務を負います。
つまり、手形の回収リスクは手形割引の利用者が負い続けることとなり、手形割引を利用してもリスクを切り離すことはできません。
一方、ファクタリングで売掛金を売却した後、売掛金の支払い人となる取引先が倒産して代金が支払われなかったとしても、ファクタリング利用者は売掛員を買い戻す義務を負いません。
ファクタリングでは売掛金を売却すると同時に、売掛金の回収リスクはファクタリング会社に移行して、ファクタリング会社が責任を負うことになるのです。
ファクタリングの利用条件
ファクタリングを利用するための条件には以下のようなものがあります。
売掛金を保有している
ファクタリングは売掛金を売却することによる資金調達ですので、必要な金額以上の売掛金を保有している必要があります。
また、ファクタリングを利用できる売掛金には以下のような条件がありますので知っておくと良いでしょう。
入金の遅延・遅れがない
ファクタリングを利用する時点で回収に問題がある売掛金は対象になりません。例えば、取引先からの入金が遅れている売掛金などは対象になりませんし、過去1年以内に遅延があった売掛金も利用を断られてしまうことがあります。
支払いを拒否されている売掛金
提供したサービスに問題があった場合など、売掛先から支払いを拒絶されてしまうこともあります。ファクタリング会社は、売掛金の回収期日に入金があるものを前提としてファクタリングを行いますので、こういった取引先から入金を拒否されている売掛金は買い取ってもらえません。
法人向けの売掛金
ファクタリング会社の審査では、売掛金を支払う取引先の信用状況を調査します。一般的に、法人に比べて個人は信用能力が低いと判断されることや、個人事業主の信用状況を調査することが難しいため、個人事業主・自営業者向けの売掛金は残念ながらファクタリングに利用できません。
掛目がある
通常、保有している売掛金の全額をファクタリングに利用するということはできません。大部分のファクタリング会社は「掛目」を設けており、ファクタリングで現金化できる上限は売掛金に掛目を乗じた額となります。
仮に、売掛金が1,000万円あり、掛目が80%のとき、ファクタリングで現金化できるのは800万円が上限となります(=1,000万円×80%)。掛目は70%~80%程度に設定している会社が多いため、保有している売掛金を現金化できるのはこの70%~80%程度の割合になるということを知っておいた方が良いでしょう。
既に譲渡済みの売掛金
既にファクタリングを利用して売掛金を譲渡している場合、別のファクタリング会社に再度売却するということはできません。売却済みの売掛金でファクタリングを利用するということは、2重での譲渡になってしまいます。
2重譲渡でファクタリングを利用することはできませんし、仮にファクタリングしようとすると後日ファクタリング会社から訴えられる可能性もあります。
個人事業主のファクタリング利用
ファクタリングは法人だけでなく、個人(個人事業主・自営業者)も利用できます。
しかし、ファクタリング会社のなかには、法人からの申込だけに限定して取り扱っていて、個人事業主からの申込を断っている会社もあります。個人事業主がファクタリングを利用する場合、こういった会社に相談・申込してもファクタリングはできません。
相談前には、個人事業主のファクタリング利用を認めている会社かどうかを確認しておく必要があります。
最低利用金額の条件
ファクタリング会社ごとに利用できる最低金額が決められています。
そのため、その最低利用金額以上の売掛金があることがファクタリング利用の条件となってしまいます。
最低利用金額はファクタリング会社ごとに異なります。
10万円程度の小口ファクタリングを行っているファクタリング会社もあれば、100万円規模以上でないと取り扱っていないファクタリング会社もあります。
そのため、ご自身が希望するファクタリング金額に応じた会社に相談する必要があります。
担保・連帯保証人は不要
なお、ファクタリングは借入ではありません。そのため、銀行などから借入する場合に求められることのある担保や連帯保証人は必要ありません。
ファクタリングはあくまでも保有している売掛金を売却する資金調達方法です。そのため、借入のように約定弁済などがありませんので、担保や連帯保証人も必要ないのです。
2社間・3社間の違いとは?
ファクタリングは利用方法に応じて、2社間ファクタリングと3社間ファクタリングに2つの方式に分けられます。
利用者ごとの状況に応じて、必ずどちらかの方式を選択することになりますので、2社間ファクタリングと3社間ファクタリングの違いは理解しておく必要があります。
3社間ファクタリング
ファクタリングを利用する場合、売掛金を支払う取引先を契約に含めるかどうかが重要な選択肢になります。取引先を契約に含める場合、もちろん、取引先に対しては売掛金をファクタリング会社に売却しようとしていることが通知され、取引先からも同意を得ることになります。
3社間ファクタリングを図示すると以下になります。
この場合、ファクタリング会社は売掛金の回収期日になると、直接取引先から売掛金の支払いを受けることになります。
2社間ファクタリング
3社間ファクタリングに対して、取引先を契約に含めないファクタリングの方法を2社間ファクタリングと呼びます。2社間ファクタリングの場合、取引先に対してはファクタリングの利用を全く知らせることなく、ファクタリングを利用するのが特徴です。
2社間ファクタリングを図にすると以下になります。
売掛金の回収期日には、一旦、ファクタリング利用者が取引先から支払いを受け、その代金をそのままファクタリング会社に支払うことになります。
3社間ファクタリングと2社間ファクタリングの違い
3社間ファクタリングと2社間ファクタリングの最大の違いは取引先に対して、売掛金の売却を知らせるかどうかにあります。
取引先に売掛金を売却することを知らせる場合、取引先によってはファクタリング利用者の資金繰りが良くないと疑ってしまうケースがあります。
また、銀行融資が受けられないほどに財務内容も良くないのではないかと疑うこともあります。
こうなると、ファクタリングの利用が原因となって、信用不安が拡がり、取引の継続に支障が出ることもあります。
そのため、3社間ファクタリングを利用できるのは、取引先との間に信頼関係ができている場合など、売掛金の売却を通知しても信用不安が起きる心配がない事業者に限定されます
2社間ファクタリングでは取引先に売掛金の譲渡を通知したり、同意を得たりする必要がありませんが、一方で、ファクタリング手数料は3社間ファクタリングに比べて高くなってしまうのが特徴です。
2社間ファクタリングは売掛金の回収期日に、ファクタリング利用者が一旦売掛金を受領してファクタリング会社に支払うため、ファクタリング会社にとってリスクの高い取引となるためです。
ファクタリングの種類
一括りにファクタリングと言っても、実はファクタリングの種類は一つではありません。
ファクタリングには複数の種類があります。代表的なファクタリングの種類について確認しておきましょう。
一括ファクタリング
一括ファクタリングとは、ファクタリング会社がファクタリング利用者の保有している売掛金などの売上債権を購入して、それと引き換えに譲渡代金を支払う方法です。通常、中小企業者や個人事業主が資金調達を行う方法として、「ファクタリング」と呼ぶ場合、この一括ファクタリングを指すことが多いでしょう。
医療報酬債権ファクタリング
医療報酬債権ファクタリング(もしくは診療報酬債権ファクタリングとも呼ばれます)とは、病院などの医療機関が利用することの多いファクタリングサービスです。
医療機関は実際に受診する患者から受け取る医療費だけでなく、国民保険や社会保険に対して請求できる債権を保有します。
医療報酬債権ファクタリング(診療報酬債権ファクタリング)では、ファクタリング会社がこれらの診療報酬債権を購入して現金化するファクタリングになります。
債権を支払うのは国民保険や社会保険などの信用力の高い機関となるため、ファクタリング手数料も低く、審査にも通りやすいという特徴があります。
保証ファクタリング
保証ファクタリングとは、売上債権などに対して、その回収を保証するサービスのことです。一括ファクタリングとの違いは、保証ファクタリングはあくまで保証するだけであり、売掛金を回収期日前に現金化するものではないという点があげられます。
保証ファクタリングの場合、支払企業が期日に売掛金を支払えなかった場合に、ファクタリング利用者に対して、ファクタリング会社は代わりに代金を支払います。ファクタリングという名称は付いていても、保証ファクタリングは売掛金をすぐに買い取るものではなく、保証履行が必要となった場合にのみ買取が行われます。
国際ファクタリング
国際ファクタリング(グローバルファクタリング)とは「輸出取引を行う事業者」が利用するファクタリングサービスです。ファクタリング会社は、事業者から輸出によって発生した売掛債権を買取します。
一括ファクタリングとの違いは「債権の種類」にあり、輸出債権に限定しているのが国際ファクタリングになります。
国際ファクタリングでは、輸出債権を支払う取引先(輸出先企業)が海外になり、輸出先企業から回収を行う必要もあることから、専門的に取り組みを行っているファクタリングに限定されます。
悪質ファクタリング会社に注意が必要
ファクタリングの基本的な内容について解説してきましたが、ファクタリングを利用するにあたって注意したいのが「悪質ファクタリング会社」や、「闇金業者」の存在です。
規制する法律や監督官庁が無い
銀行や貸金業者、ノンバンクと呼ばれる事業者が融資取引を行う場合、「銀行法」や「貸金業法」といった法律の規制に基づいて行われています。
また、これらの事業者は、法律に基づいて事前に許可や免許を受けた事業者が行っており、それぞれ監督官庁の監視や指導のもと事業を行っていますので、違法となる悪質な行為が行われる危険性は低くなります。
一方、ファクタリングを規制する法律や監督官庁というものは存在しません。
ファクタリングは売掛金を売却することによって、本来回収期日まで待たなければいけない売掛金を前倒しで現金化する資金調達方法です。
これは、単に保有している資産を売却しているに過ぎず、借入などとは全く異なることが理由です。
そのため、規制が少ないことを悪用して、違法な行為を行う悪質ファクタリング業者や、闇金業者が紛れていることもあります。
悪質業者や闇金業者に騙されてしまっては、安心・安全にファクタリングを利用することができなくなります。
騙されないためのポイント
悪質ファクタリング会社や、闇金業者にだまされずにファクタリングを利用するためには、これらの悪質業者を見抜き、優良なファクタリング会社で相談する必要があります。悪質業者に騙されないためのポイントを知っておきましょう。
相見積もりで比較する
ファクタリング利用時の基本的な対応は相見積もりを取得して、3~4社程度のファクタリング手数料や諸費用を比較することです。複数のファクタリング会社を比較して検討することで、悪質な条件を提示するファクタリング会社に騙されにくくなります。
また、3~4社程度のファクタリング会社を比較することで、それぞれが競争することで条件が自然と良くなる効果も期待できます。
ファクタリング会社の相見積もり・条件交渉は手間暇もそれほどかかりませんので、是非、行うようにしましょう。
口コミ・評判も確認する
ファクタリングの日本における歴史は浅く、業歴のながいファクタリング会社はあまりありません。
そのため、誰もが知っているファクタリング会社は存在しません。こういった環境下、知名度などを頼りにファクタリング会社を選ぶことは容易ではありません。
しかし、近年、実際にファクタリング会社を利用したことのある方が、個別にWEB上で口コミ・評判を記載していることもあります。
口コミ・評判は必ずしも、そのまま鵜呑みにできるものではありませんが参考にはなります。
契約書を事前に確認する
ファクタリングに限らず、全ての契約ごとにおいて、契約締結前に契約書の内容を確認するのはあたりまえのことです。
もちろん、ファクタリング取引でも契約締結前に、契約書の内容をしっかりと確認する必要があります。
しかし、悪質なファクタリング会社のなかには、契約書を十分に確認させずに締結させようとする会社も存在します。
こういった悪質ファクタリング会社は、口頭で説明した内容と、実際の契約内容が異なるという危険性もあります。
契約締結前には、十分に契約内容を確認するようにしましょう。
売掛債権担保融資に注意!!
悪質ファクタリング会社、ファクタリング会社を装った闇金業者の場合、ファクタリングと言いながら、「売掛債権担保融資」に誘導しようとすることがあります。
ファクタリング会社を装って、売掛債権担保融資を進めてくる会社は非常に危険です。
こういった会社のなかには、貸金業登録などを行っていないにも関わらず、外見上だけファクタリング取引を装って、違法な融資取引を行うところがあります。法律上の許可を得ていない融資取引は闇金業者が行う手法です。
また、違法な取引を行う業者はファクタリング手数料や、利息を極端に高額で請求してくることもありますので注意が必要です。
時間的な余裕を持って相談
ファクタリング会社に相談する場合、出来るだけ資金的、時間的な余裕を持って相談を始めるようにしましょう。
例えば、当日や翌日に期限が迫っている支払のためのファクタリング相談の場合、相談相手であるファクタリング会社のことや、条件を良く確認する余裕を持てなくなってしまいます。
また、相談相手で悪質業者や闇金業者であると気付いても、他の選択肢が無い状況だと、断れずに不利な条件を飲まざるを得なくなることもあります。
ファクタリング取引は、相談から現金化まで最短即日、通常でも3~4営業日程度で現金を受け取ることができますが、出来るだけ時間的な余裕を持って相談することが大切です。
まずは簡易診断や仮査定
ファクタリングのサービス内容が解ってきて、それでは自社でもファクタリングを利用できるのかどうか、また、どうやってファクタリング会社を探せば良いかと検討を始める場合、ファクタリング会社が提供している簡易診断や、一括比較サイトを活用してみるのも良いでしょう。
こういったファクタリング会社では、WEB上から数分程度で入力できる項目を送信すれば、ファクタリングの利用可否や、ご自身にあったファクタリング会社を紹介してくれるサービスを行っていることがあります。
こういった簡易診断や、一括比較サイトを活用することで、さらに容易にファクタリング会社を比較したり、見つけることができます。
銀行ファクタリングの特徴
ファクタリングを利用する場合、大きくわけて銀行、もしくは銀行の子会社が行っている「銀行系ファクタリング」と、ファクタリング専業会社が行っている専業ファクタリングの2種類があります。
銀行系ファクタリングと専業ファクタリングのどちらが良いかは、利用者ごとの状況や希望によって異なります。以下にそれぞれの特徴などを比較してみましょう。
<銀行系ファクタリングと専業ファクタリングの比較>
銀行系ファクタリング | 専業ファクタリング | |
現金化までのスピード | × 2~3週間 | 〇 即日対応可能 |
2社間ファクタリング | ×(不可) | 〇 |
3社間ファクタリング | 〇 | 〇 |
ファクタリング手数料 | 〇 | △ |
知名度 | 〇 | △ |
審査難易度 | × | 〇 |
赤字・債務超過の利用可否 | △ *原則難しい | 〇 |
銀行系ファクタリング会社は2社間ファクタリング(取引先への通知不要のファクタリング)を取り扱っていません。
2社間ファクタリングは、3社間ファクタリングに比べて、ファクタリング会社にとってのリスクが高いためと考えられます。
そのため、銀行系ファクタリング会社を利用する場合は、3社間ファクタリングに限定され、取引先に対して通知を行い、ファクタリングに対して同意を得る必要があります。
3社間ファクタリングの場合、取引先に対する通知・同意に時間がかかることもあり、現金化までに時間がかかります。
一般的に、銀行系ファクタリング会社は2~3週間程度かかると言われています。
一方、銀行系ファクタリング会社は、リスクの高いファクタリングを取り扱わず、審査難易度も高くなる半面、専業ファクタリング会社に比べて、ファクタリング手数料は低くなります。
そのため、審査に自信があり、取引先への通知に問題が無い利用者は、銀行系ファクタリングを利用するのがおすすめとなります。
ファクタリングのメリット
銀行融資や、ビジネスローンなどに比べて、ファクタリングを利用することのメリットを確認しておきましょう。
即日の現金化も可能
ファクタリングのメリットの1つ目は、現金化までの時間が短いことです。ファクタリングでは、最短即日、平均でも3~4営業日程度で売掛金を現金化できます。審査スピードが早く、資金調達までの時間が短いのが大きなメリットとなります。
審査に通りやすい
銀行融資やビジネスローンに比べ、ファクタリングの審査基準は広範囲の事業者に利用しやすくなっています。一般的な銀行融資やビジネスローンの場合、赤字や債務超過の事業者は利用が難しいのですが、ファクタリングは譲渡対象となる売掛金の取引先の信用力が低くなければ利用可能です。
赤字、債務超過だけでなく、税金滞納中の会社や、銀行への返済をリスケしている会社なども利用できます。売掛金さえ保有していれば、審査に通りやすく、利用しやすいのがメリットとなります。
資金効率が良くなる
ファクタリングでは売掛金を売却して現金化する取り組みとなります。これは、運転資金を減らして、現金を増やすことになりますので、会社の資金効率が良くなります。
借入を増加せず資金調達
ファクタリングは銀行からの融資とは別に資金調達できる手段となります。そのため、銀行への過剰な依存をさげ、中小企業や個人事業主にとって資金調達手段を多様化させ、資金繰りの安定化につながります。
財務内容が良くなる
ファクタリングでは借入を増加させずに現金を増加させます。現金の増加は財務内容の改善になるため、銀行融資時の審査においても良い効果が期待できます。
ファクタリングの利用が適する方
ファクタリングのメリットや特徴、実際の利用者の口コミなどから、ファクタリングの利用が適する事業者は以下と言えます。
- 資金調達を急いでいる事業者
- 銀行の融資審査に落ちてしまった方
- 売掛金の回収期間が長い方
- 資金調達手段を多様化させたい方
- 創業間もない方
ファクタリングには銀行融資だけで対応できない場合の補完的な役割があります。
つまり、銀行融資は利用できないが、ファクタリングなら対応できるというものです。
銀行融資は審査難易度が高く、さらに審査にも時間がかかります。
そのため、銀行だと審査に通らないという方や、銀行融資では間に合わないという方にファクタリングは適しています。
ファクタリングは現金化までの時間が短く、審査にも通りやすいのが大きなメリットとなります。
おすすめファクタリング会社
安心・安全に利用できるファクタリング会社のうち、ファクタリングなびがおすすめする優良ファクタリング会社のご紹介です。
これからファクタリング会社を探す方は参考にしてみてください。
ウィット
最小30万円~500万円までの小口ファクタリング専門で個人事業主の利用に最低なファクタリング会社
非対面型・メール診断&申込で最短2時間で資金調達可能
▼こちらから相談・申込
非対面契約に特化したファクタリングでお馴染みの【株式会社ウィット】 |
---|
<ウィットの特徴>
2社間ファクタリング取扱い | 有 |
ファクタリング手数料 | 非公表 |
個人事業主利用可否 | 可能 |
即日現金化 | 可能 |
(一社)日本中小企業金融サポート機構
営利追及を目的としない一般社団法人
日本中小企業金融サポートだからできるファクタリングサポートです。
日本中小企業金融サポートは郵送だけで完結できるスピード審査&諸費用が少なく、お得に利用できるのが特徴です。
10秒簡易診断サービスで利用可否がすぐに解る!
▼こちらから相談・申込
<日本中小企業金融サポートの特徴>
2社間ファクタリング取扱い | 有 |
ファクタリング手数料 | 詳細は非公表 (10秒簡易診断で確認可能) |
個人事業主利用可否 | 可能 |
即日現金化 | 可能 |
ビートレーディング
ファクタリング業界で知名度No.1・契約件数トップクラスのビートレーディング
業界トップクラスの信頼度と口コミ・評判の良さで安心・安全にファクタリングが利用できます。
▼こちらから相談・申込
ビートレーディングのファクタリング |
---|
<ビートレーディングの特徴>
2社間ファクタリング取扱い | 有 |
ファクタリング手数料 | 2.0%~ |
個人事業主利用可否 | 可能 |
即日現金化 | 可能 |
三共サービス
業界トップクラスの手数料水準
ファクタリング手数料率は1.5%~(3社間ファクタリング利用時)
▼こちらから相談・申込
売掛金を早期現金化「ファクタリング」で最短翌日で資金調達を! |
---|
<三共サービスの特徴>
2社間ファクタリング取扱い | 有 |
ファクタリング手数料 | 1.5%~ |
個人事業主利用可否 | 不可/法人のみ |
即日現金化 | 可能 |
えんナビ
- 赤字・債務超過・税金滞納中・リスケ中でも利用可能
- 365日24時間対応可能なえんナビ
▼こちらから相談・申込
ファクタリングで売掛金を即日資金化!【えんナビ】 |
---|
<えんナビの特徴>
2社間ファクタリング取扱い | 有 |
ファクタリング手数料 | 5.0%~ |
個人事業主利用可否 | 不可/法人のみ |
即日現金化 | 可能 |